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第6回:D.I.Jager氏について(1)

先週、ご紹介したP&Gのオランダ人ですが、名前をD.I.Jagerと言いました。私たち社員は当時、親しみを込めてヤーガーさんと呼んでいました。実は日本のP&Gがグローバル化に向かうことができたのは彼の貢献に負うところが非常に大きいのです。人材育成の話なのに何故会社の改革の事を取り上げているのかと思われるかもしれませんが、「グローバル人材を育成するには、それに適した環境」が必要なのです。

乾燥地帯でイキイキとする植物もあれば、湿地帯でしか生きられない植物もあります。人間も全く同じで「安定を求める人」には民間企業よりも公務員や銀行、あるいは大企業でしょうし、「チャレンジを求める人」には成長の過程にある企業や外資系などの企業が適しているのかもしれません。

当時のP&Gは明らかに、花王、ライオンに大きく差をつけられた業界第3位のチャレンジャーでしたし、100%外資でした。そのときのヤーガー氏は「チャレンジ精神にあふれた変化に対応できる」社員たちがイキイキとして働けるような環境を作っていったのです。
それまでのP&Gは、どちらかというと若手の社員がのびのびと働けるような風土でもありませんでしたし、社内には、元ミツワ系、元第1工業製薬系、旭電化工業系、そして、新卒組といった、目に見えないグループが入り乱れており、決してモチベーションの高い組織ではありませんでした。

では、どうやってヤーガー氏は会社の変革を起こしていったのでしょうか? 次週からは少しこのへんの話をしてゆきたいと思います。