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第9回:D.I.Jager氏について(4)

前回に引き続きもう少しヤーガー社長が取り組んだ改革について話をしましょう。この社長は組織のリーダーとはどのような行動を取るべきなのかを模範的に私たち日本人社員に教えてくれました。もうひとつ彼が徹底しておこなったことがありました。それは英語力の育成でした。当時のP&Gでは社内文章は全て英語になっていましたが、英語でコミュニケーションできる人はまだごく一部の人に限られていました。

たかが英語されど英語です。やはり日本人にとって英語のバリアはあまりにもハードルの高いものでしたが彼の英語に対する教育は徹底していました。1985年からマーケティング部の新入社員は全員入社後の4ヶ月間はアメリカで英語の研修をまず受けるようにしたのです。マーケティング以外でも毎年約20名ほどが各部より選抜されて4ヶ月間の語学研修を受けるのです。

語学研修といっても通常の英会話ではなく「異文化コミュニケーション」と呼ばれるスキルをベースにグローバル企業で必要なビジネスの基礎的なスキル、例えばPresentation Skill、Effective Memo-writing, Discussion Skill, Management Skill 等々の実践的なプログラムを英語を使って身に付けるものでした。このプログラムはその後15年間ほど続き、このプログラムから育っていった優秀なマネジャーが多くいます。

グローバル人材になるためには、英語力ではないと以前このブログに書きましたが、最低限の英語力は必要です。日本語でしっかりとビジネススキルを身に付けながら、英語でも同じビジネススキルを学ぶ。こうすることによって英語でビジネススキルの使える日本人のグローバルタレントが育ってゆくのです。