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第17回:グローバル化の第2ステップ(1)

日本の企業がグローバル化を実践してゆくための2番目のステップは「国の違いや人種の違いなどをこえて、社員同士が共通の価値観や行動の原則を持ってお互いを尊敬できるような、その会社独自の価値観や理念を明確にし、行動のレベルまで落とし込む」ということでした。

1985年頃のP&Gを例に見てみましょう。その当時、P&G内部では、まだまだ外国人VS日本人、そして出身母体の異なる日本人同士の違和感がうごめいており、決して統一の取れた、一体感のある組織ではありませんでした。何か問題があると、「外人は日本の事がわかってないからだ」とか「日本人が変化しようとしないからだ」とか、お互いを指摘しあうような事も起こっていました。

これについて当時のオランダ人社長のヤーガー氏がとった行動は実にシンプルなものでした。彼が常に発したメッセージは「私たちにとって重要なことは、P&Gの米国のやり方を真似ることでも、オランダのP&Gのやり方を無理に勧めることでもない。P&Gのジャパンにとってベストなことを行うことである」というものでした。

このメッセージは、当たり前のことを言っているようですが、社員が持っていた過去のしがらみを捨て去るには大変インパクトのある言葉でした。人は新しい考え方や、自分の過去のやり方を否定されると変化を受け入れなく傾向がありますが、
このメッセージのおかげで、外国人も含めて、私たちは日本のP&Gにとってベストなものは何かということを常に前提として行動し始めたのです。

この話は、人種や経験に拘らず共通の目標や価値観を共有することが真のグローバル化への道であることの良い例だと思います。