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第18回:グローバル化の第2ステップ(2)

前回、バラバラであった1985年当時のP&G社でヤーガー社長が発したメッセージは「私たちにとって重要なことは、P&Gの米国のやり方を真似ることでも、オランダのP&Gのやり方を無理に勧めることでもない。P&Gのジャパンにとってベストなことを行うことである」ということであったことはお伝えしました。

この考えを実行に移す際、日本にとってベストなことを行おうと思うと各国のベストプラクティスをベンチマークしなければならないということがおこり、自然とグローバルの考え方やベストプラクティスを利用するという考え方に向かっていったのです。結果としては同じことがおこっていたかも知れませんが、自分たちが納得して取り入れたグローバルで受け入れられている価値観や、アイデアなどについては自然な形で受け入れることが出来たのも事実です。

個人が持っている価値観を変えることは恐らく不可能なことでしょうが、会社として共通の価値観を持つことによって、バラバラの個人を共通の目標に向かわせることができたのです。こういった経験が生かされて、会社の中期経営戦略の実施につながったのです。

この中期経営戦略は1985年から1988年の3年間実施され「一大飛躍」プランと名付けられました。私たちはポスターを作り、4半期ごとにマネージャー全体会議を開催し、その進捗を報告し、年に一度の会議にはご家族も招待するなど、戦略の達成に全社員そして会社がひとつになって進んでいるという実感を味わえることができた時期でした。